お茶のうまみと鰹出汁で頂く「つきしろ」の茶節そうめん

つきしろのうまみと甘みをかつお節の出汁で更に引き立たせました。
夏の滋養に、とっても簡単なおそうめんのアレンジです。

【材料】
・そうめん   1束
・つきしろ   3g~5g  
・かつお節荒節 15g(花かつおと記載されている)
・お湯     350ml  
・白醤油    適量
・塩      適量


  1. そうめんを茹で、水でしめたあと容器に盛っておく。

  2. 沸騰したお湯をティーポットに入れ、先にかつお節、そのあと茶葉を入れる。
    ゆっくり茶葉が開くのを待ち、白だしや塩等で気持ち濃い目に味付けする。

  3. 1の盛り付けておいたそうめんに2のだしをかける。
    写真のそうめんの上に乗っているのは茶葉。お好みでねぎやみょうがをお使いください。
    簡単すぎてごめんなさい。
    抽出温度は、かつお節が90度くらい(ティーポットに熱湯を注いですぐ)、お茶が70度くらい(かつお節を入れて一呼吸)が最適です。
    ゆするとえぐみ等が出るので、ゆっくり注ぎましょう。
【つくってみて・・・】
鹿児島の郷土料理に「茶節」といわれるものがあります。
鹿児島県指宿市一帯を中心とした薩摩半島南部の郷土料理で、 作り方は鰹節と味噌、それに好みでネギ、ショウガ、卵などをお椀の中に混ぜいれ、熱い緑茶または熱湯を注ぐだけというシンプルな料理です。その「茶節」にヒントを得ました。
お茶にはグルタミン酸と呼ばれるうま味成分が多く含まれており、又、かつお節にはイノシン酸と呼ばれるうま味成分が含まれています。このグルタミン酸とイノシン酸のうまみが合わさると、相乗効果で7~8倍にもうまみを強く感じます。「つきしろ」の苦味・えぐみが少なくてほんのりと甘く、それでいてうまみが強い「出汁」の様なお茶を本当に出汁として使用しました。
かつお節にはタウリンが多く、沖縄では滋養強壮として栄養剤の代わりに「カチューユ」といわれるかつお節にお湯を注いだだけのものが飲まれます。(二日酔いにも効果があるそう!)夏の暑い時期の夏バテに、簡単に出来て体の滋養になる「つきしろの茶節そうめん」是非召し上がっていただきたいです。
鹿児島の茶節では本来味噌を使うことが多いですが、つきしろの一番出汁の様なクリアなうまみを味わって頂きたかったので、味付けは塩や白醤油をオススメします。